今回はロードスターあまり関係のないお話しです。最近通勤で本を読むことが多くなりました。
もともと時代小説やミステリーなどが好きなのですが、最近はいろいろ手当たり次第に読んでいて、文庫しか買わないように(ブックカバーが文庫サイズと言うだけの理由で)しているのに、月の本題がガソリン代を越えそうな勢いです。ううむ、あまりよろしくない。
月に10冊以上のペースで読み込んでしまう・・・。

そんな中で最近クルマに関する小説を2冊ほど読みました。古い本ですがおもしろかったのでご紹介。

■スモールトーク

「昔の男はオレンジ色のTVRタスカンに乗って現れた。会いたくなんかなかった。ただどうしてもその車が見たかった。以来、男は次から次へと新しい車に乗ってやってくるようになった。ジャガー、クライスラー、サーブ、アストンマーティン、アルファロメオ…。長い不在を経て唐突に始まった奇妙で不確かな関係の行き着く先は・・・」

所謂いちど別れた男女の再会からズルズル~・・・というお話なのですが、女も女でクセがある(というか偏屈)で、男も男でどうしようもねぇな、というふたりの人生のお話しです。
男が音楽プロデューサーでいろんな車を乗り回したり借りたりというところから様々な外車が登場します。
車を中心に二人の心情の変化をうまく捉えて重ねている構成が車好きには感じ取ることが出来て話はありきたりかもしれませんがおもしろいドラマでした。
乗ったことも見たこともない外車もよく出てきますが、どんな車かネットで写真を見ながら読んでいると想像力をかき立てられます。
ちなみに一瞬ですがロードスターのNAが出てきます。

■雨の日には車をみがいて

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「思いがけず手にいれた一台のオンボロ外車。その代償のように愛する女性を失う…。空虚な心を抱いて多くの車と女たちをめぐる奇妙な遍歴。作家を夢みる青年の憧れと彷徨を、乾いたリリシズムで描く都会派恋愛小説。」

大河の一滴で有名な五木寛之氏の小説です。車ごとに女性との遍歴を絡めて主人公の成長と変化を綴っています、というか著者本人のことじゃね?という感じ。
内容はあまり深くはなく、前述のスモールトークと似たようなモンですが、古き良きクルマと人の関わり方が見えてきて、今の車とのつきあい方とは違う面が新鮮でした。
あと、全然知らないクルマがたくさん出てくるので、wikipediaなどで写真やスペックを見ながら主人公が駆ける情景を想像するのが楽しいですね。関東近郊の道も出てくるので頭の中に絵を思い描きやすいです。

とはいえ昔はやっぱり女とクルマってセットな価値観なのね。まぁ、私は今でもそう思っているんですがね!(笑

車ってただの道具でもありつつ、人生でもありつつ、それぞれの車ごとに人生のスパイスになるんだなと思うと、私は1台のロードスターをそれなりに無理して若いうちに買って1台でいろんな刺激を皆さんからいただけたことは幸せだなぁと思いました。まる。

小学生の読書感想文かよ(笑

どちらも2時間もかからず読めるのでお手軽でオススメです。

他にも「探偵はバーにいる」が映画化されたのでススキノ探偵シリーズと周辺を全部読んだり、オリンパスの件があったのでカネボウの粉飾事件をテーマにした「巨額粉飾」や「完全黙秘」とかそのへんのセンセーショナルなものを読んだりと、電車移動での読書が捗っています。
なにかオススメがあったら教えて下さい( ^ω^)

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