Max322km、SLRロードスター登場
メルセデス・ベンツがスーパースポーツカー、SLRマクラーレンのロードスターモデルを発表した。オープンボディではあるが、左右両ドアはクーペ同様ガルウイングタイプが採用されている。
http://www.asahi.com/car/newcar/TKY200705080080.html
ロードスター化に際しては、まずCFRP(カーボン・ファイバー・レインフォースド・プラスチック)のボディを改良するとともに、Aピラーをスチール材で補強し、さらにシート後方に固定式のロールバーを追加。これらにより軽量化、捻れ剛性の高さ、優れた安全性といった複数の項目を高いレベルで実現しているという。
閉じた状態ではそのコンパクトさが美しい幌は、フロントスクリーン上部のロック機構は手動で解除する必要があるが、あとはオートマチックで開閉が可能。開閉に要する時間は10秒未満なので、ちょっとした停車時間でオープンからクローズドに、またその逆に変身出来るのはありがたい。またオープン状態では、幌はリアのアルミパネル下に完全に収まってしまうので、すっきりとした美しいスタイリングを実現しているのも大きな特徴だろう。
搭載エンジンは5.4リッターから最高出力626hp/6500rpm、最大トルク79.5kg-m/3250~5000rpmを発揮するAMGスーパーチャージャー付きV8SOHCで、これに組み合わされる駆動系はパドルシフトを備えたAMGスピードシフトR5と、このあたりはクーペと変わらない。
このロードスターの最高速は322km/hと発表されているが、開発にあたっては空力特性も十分に検討されており、時速200km/hのオープンクルージングでもコクピットは快適な状態に保たれるという。ちなみに0-100km/h加速の方も3.8秒ととてつもなく速い。
生産は2007年9月より、イギリスのマクラーレン F1ファクトリーで開始される予定だ。